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2023年8月Googleコアアルゴリズムアップデートの傾向と対策

2023年8月Googleコアアルゴリズムアップデート

今回は、2023年8月のコアアルゴリズムアップデートの傾向と対策について解説していきたいと思います。

今回のコアアルゴリズムアップデートは、8月22日にリリースされ9月8日ごろに完了しました。日本(紫)では、アップデート前に変動があり、アップデート後の8月25日、9月1日、8日周辺で順位変動が大きくなっています。

前回は2023年3月にコアアルゴリズムアップデートがありましたが、前回よりも変動幅は小さいアップデートになっています。

コアアルゴリズムアップデートとは?

Googleのコアアルゴリズムアップデートとは、Googleが検索結果をより質の高いものにするために行う、検索アルゴリズムの大きな変更のことを指します。このアップデートが行われると、ウェブサイトの検索順位が上がったり、下がったりすることがあります。

検索アルゴリズムを常に改善していますが、コアアルゴリズムアップデートは、その中でも特に大きな変更を伴うもので、年に数回発表されることが多いです。

前回は、2023年3月15日にコアアルゴリズムアップデートがリリースされています。およそ、年に2〜3回ほどコアアルゴリズムアップデートが発生しています。今回は2023年8月22日と約5ヶ月ぶりのアップデートとなります。

コアアップデートの傾向

今回のアップデートの特徴としては、ドメインパワーに対して調整をおこなったアップデートだった可能性が高いです。その結果、コンテンツのテーマ性と品質(ニーズ、クオリティ、ユーザビリティ)の重要性が高まったアップデートでした。

ドメインの信頼性が高ければ、コンテンツの水準が低くても上がっていましたが、今回のアップデートでは、コンテンツの品質が低いページは順位が下がっています。

また、コンテンツのテーマ性も非常に重要で、ドメイン貸しのようなサイト全体のコンテンツテーマと離れているページの順位は大幅に下がっています。

ランクダウンしたサイトの傾向

今回のアップデートでは、下記のようなページがランクダウンしていました。

  1. テーマ性が低いページ
    • ドメイン貸しのように、本来のビジネスとは異なるアフィリエイトコンテンツを展開している場合や、サイト全体のテーマとページのテーマが離れているページの評価が低下していました。
  2. コンテンツの品質が低いページ
    • 品質が低いと判断される基準として、ドメインの信頼性が高くてもユーザーのニーズを満たすコンテンツになっていない場合、簡易的で急いで作成しているような印象を受けるページ、デザイン性や情報が古いページ、情報を羅列しているだけのページ、ユーザビリティが低いページなどが該当します。

テーマ性が低いページ

下記は、サブディレクトリ貸しのような、サイトのテーマ性や本来のビジネスと異なるページにおいて、ランクダウンしている順位グラフです。

サブディレクトリ貸しとは、別の会社のドメインを借りて、アフィリエイトなど違うサービスを提供する手法となります。他社のドメインのパワーを借りて、SEOで上位表示を目指す手法となります。昨今では、この手法が検索の品質を著しく低下させていると話題になっています。

▼クレジット関連のランクグラフ(サブディレクトリ貸しのページ)

コンテンツの品質が低いページ

今回のアップデートでは、ドメインパワーが高くてもコンテンツの品質が低い場合にはランクダウンしていました。下記は、ページのコンテンツの品質が低い場合の順位グラフです。

▼中古車関連のキーワード

▼引越し関連のキーワード

ランクアップしたサイトの傾向

今回のアップデートで、サイトのテーマ性と異なるページの評価が低下しましたが、逆にサイトのテーマ性とページのベクトルが近い場合はランクアップしていました。テーマを特化させた方が、今回のアップデートでは評価された傾向があります。

例えば、観光系のワードでは下記のようなサイトがランクアップしています。サイト全体では、観光に関するテーマを扱い、ページも観光に関連する記事がアップされているケースです。

また、今回のアップデートでは、「公共サイト」の評価が高まった可能性があります。下の順位グラフはウォーターサーバー関連のワードですが、公共サイトの順位が上昇しています。

傾向と対策

今まではドメインパワーが高いだけで、サイト全体のテーマと違うページでも評価されていたり、コンテンツの品質が低いページも評価されていました。

その結果、サブディレクトリ貸しという、手法が横行したり、品質が低くくても大手サイトが上位表示されているという状況だったので、今回のアップデートではその検索結果の品質を改善するためのアップデートだったんじゃないかと思います。

過去に、近いアップデートはありましたが、今回は特に厳しい基準が適用されたというふうに思っています。

このアップデートを受けて、どのような対策が重要になってくるかですが、もし、今回のアップデートでランクダウンしているページがあれば、ページのテーマ性とコンテンツの品質を改めて見直した方がいいと思います。

特に、ドメインパワーでなんとなく評価されていたサイトも、コンテンツの質が低いとこれからは評価されませんので、改めてコンテンツをチェックする必要がある。

そして、対策としては、全体のテーマから離れているページの見直しや、E-E-A-Tをチェックして、コンテンツの質をより高めていくことが重要になります。

E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authority(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったもので、Googleが定めている、ウェブサイトやコンテンツの品質を評価する際の重要な指標となります。

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  1. ページテーマの見直し
  2. E-E-A-Tのチェック
  3. 低品質ページの改善

特に、ページを見て、簡易的にコンテンツを作成したり、急いで作成しているようなコンテンツは評価が下がりますので、ニーズ、クオリティ、ユーザビリティを厳しくチェックしてコンテンツを作成していく必要があります。

YouTube動画で詳しく解説

今回のアップデートの傾向と対策をYouTube動画で詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ動画をご視聴ください。

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西山隼人

執筆者:西山 隼人
サイバーエージェントで約100社以上のSEOをコンサルティング。価格.com、食べログでインハウスSEOを担当。ウエディングパークで、SEO・UIUXのマネージャーとして集客全般の責任者を担当。大規模サイトのグロースが得意分野。