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FCP(First Contentful Paint)とは?計測する方法や改善方法をわかりやすく解説

FCPとは?計測する方法や改善方法

こんにちは、SEO歴16年の西山です。今回は「FCP(First Contentful Paint)」について分かりやすく解説します。

FCP(First Contentful Paint)とは?

「First Contentful Paint」とは、訪問者がページにアクセスした後、ブラウザが最初のコンテンツを描画するまでの時間を測定する指標です。

ここでいう「コンテンツ」とは、テキストや画像など、ページの実際の内容を指します。簡単に言えば、ウェブサイトにアクセスしてから、何かしらの内容が画面に現れるまでの速さを測ることです。

FCPの重要性

なぜFCPは重要なのでしょうか? その理由は、ユーザー体験と密接に関係しています。サイトのロードが遅いと、訪問者はイライラし、最悪の場合、サイトを離れてしまうこともあります。特にモバイルユーザーにとっては、速度は非常に重要です。そのため、FCPを改善することは、ユーザーがサイトに長く留まり、内容を深く探求するための鍵となります。

FCPの最適化

FCPの最適化にはどのように取り組むべきでしょうか。まずは、ウェブページの構成要素を見直すことが重要です。大きな画像や複雑なスクリプトは、ロード時間を遅くする主な原因です。これらを最適化し、ページのサイズを小さくすることで、FCPを改善できます。また、ブラウザキャッシュの利用や、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を活用することも、ページ速度の向上に役立ちます。

FCPとSEOの関連性

さらに、FCPは検索エンジン最適化(SEO)にも影響を与えます。Googleなどの検索エンジンは、ユーザー体験を重視するため、速度が速いページを高く評価する傾向にあります。したがって、FCPを改善することは、ウェブサイトの検索結果の順位を上げるためにも有効です。

最後に、FCPの測定方法について触れておきましょう。Googleの提供する「PageSpeed Insights」などのツールを利用すると、FCPをはじめとするさまざまなパフォーマンス指標を簡単に確認できます。これらのツールは無料で利用できるため、サイト運営者は定期的にパフォーマンスをチェックし、必要に応じて改善策を講じることができます。

FCPを計測する方法

FCPを計測する方法

ウェブサイトのパフォーマンスを改善するには、まず現在の状態を正確に把握することが重要です。そのためには、「FCP(First Contentful Paint)」のようなパフォーマンス指標を計測する必要があります。ここでは、FCPを計測する方法について、わかりやすく説明します。

FCPとは、ユーザーがウェブページにアクセスしてから、ブラウザが最初のコンテンツ(テキストや画像など)を表示するまでの時間を測定する指標です。この指標は、ウェブサイトの速度とユーザー体験を評価する上で非常に重要とされています。

では、どのようにしてFCPを計測するのでしょうか。主な方法としては、以下のツールが利用されます。

Google PageSpeed Insights

Googleが提供するこのツールは、ウェブページのパフォーマンスを分析し、FCPを含む様々な指標を報告します。使い方は簡単で、分析したいウェブページのURLを入力するだけです。すると、ページのパフォーマンススコアと共に、FCPの値が表示されます。

Lighthouse

Google Chromeに組み込まれているLighthouseは、ウェブページの品質を評価するためのオープンソースのツールです。Chromeの開発者ツールからアクセスでき、FCPを含むパフォーマンス指標を計測できます。詳細なレポートが提供されるため、問題点の特定と改善策の検討に役立ちます。

WebPageTest

このツールは、さまざまなブラウザやデバイスでウェブページのパフォーマンスをテストすることができます。FCPの計測だけでなく、ページの読み込みプロセスを視覚化する機能もあり、パフォーマンスのボトルネックを特定するのに有効です。

これらのツールを使用することで、FCPの値を正確に把握し、ウェブサイトの表示速度を改善するための具体的な方針を立てることができます。特に、ページの読み込みが遅い原因を特定し、画像の最適化やJavaScriptの遅延読み込みなどの対策を講じることが重要です。

FCPの基準

FCPの基準

FCPの最低基準は、一般的に「速い」「平均的」「遅い」という3つのカテゴリーに分類されます。Googleの推奨する基準によると、FCPは以下のように分けられます。

速度のカテゴリ時間説明
速い1.0秒以内FCPが1.0秒以内であれば、ユーザー体験において非常に良いとされます。ウェブサイトが迅速に反応し、訪問者はすぐに内容を確認できます。
平均的1.0秒〜3.0秒FCPが1.0秒を超え、3.0秒以内であれば、平均的な範囲に入ります。このレベルでも比較的良いユーザー体験が提供できますが、改善の余地はあります。
遅い3.0秒以上FCPが3.0秒を超えると、ユーザー体験は著しく低下します。訪問者は待たされる感じを受け、サイトの離脱率が高まる可能性があります。
  1. 速い: 1.0秒以内
    • FCPが1.0秒以内であれば、ユーザー体験において非常に良いとされます。ウェブサイトが迅速に反応し、訪問者はすぐに内容を確認できます。
  2. 平均的: 1.0秒〜3.0秒
    • FCPが1.0秒を超え、3.0秒以内であれば、平均的な範囲に入ります。このレベルでも比較的良いユーザー体験が提供できますが、改善の余地はあります。
  3. 遅い: 3.0秒以上
    • FCPが3.0秒を超えると、ユーザー体験は著しく低下します。訪問者は待たされる感じを受け、サイトの離脱率が高まる可能性があります。

これらの基準は、ウェブサイトの性能を評価し、改善策を講じる際の目安となります。特に「遅い」カテゴリーに属するウェブサイトは、速度の改善が急務と言えるでしょう。FCPの改善には、画像の圧縮、CSSやJavaScriptの最適化、サーバー応答時間の短縮などが効果的です。

また、FCPの基準は単なる目安であり、ウェブサイトの種類や目的によっても異なります。例えば、画像や動画が多いウェブサイトは、FCPが少し遅くなることもあります。しかし、ユーザーが求めるコンテンツを迅速に提供することが最も重要です。

FCPを計測する方法としては、Google PageSpeed InsightsやLighthouseなどのツールを使用することが一般的です。これらのツールは、FCPの他にも多くのパフォーマンス指標を提供し、ウェブサイトの改善に役立ちます。

ウェブサイトの成功は、ユーザー体験に大きく依存しています。FCPはその重要な指標の一つであり、ウェブサイトのパフォーマンスを高めるためには、これらの基準を意識し、継続的な改善が必要です。ウェブサイトのFCPを最適化し、訪問者に快適なブラウジング体験を提供しましょう。

FCPが低くなる理由

FCPが低くなる理由

次に、FCPが低下してしまう理由について解説します。FCPが低いと、ユーザーの離脱につながるため、低下してしまう理由を覚えておくことも非常に重要です。

大きな画像ファイルの使用

ウェブサイトに大きな画像ファイルが使われていると、その画像の読み込みに時間がかかります。特に、画像が多くてファイルサイズが大きい場合、ページの読み込み速度は著しく低下します。

JavaScriptやCSSの過剰な利用

JavaScriptやCSSはウェブページを動的で魅力的にするために欠かせないものですが、これらが多すぎるとページの読み込みに影響します。特に、JavaScriptが多いと、ブラウザがスクリプトの読み込みと実行に時間を要し、FCPが遅くなる原因となります。

サーバーの応答時間

サーバーの応答時間が長いと、ページの初期読み込みが遅くなり、結果としてFCPが低下します。サーバーのパフォーマンスや設定が原因であることが多いです。

不適切なリソースの読み込み順序

ページの読み込み順序が最適化されていない場合、重要でないリソースの読み込みに時間を取られ、最初のコンテンツが表示されるまで遅れが生じます。

外部リソースへの依存

外部のフォントやスクリプトなどに依存していると、これらのリソースの読み込み時間によってFCPが影響を受けます。

ブラウザキャッシュの未使用

ブラウザキャッシュを適切に活用しないと、同じリソースを何度も読み込む必要が生じ、ページの表示速度が低下します。

これらの問題を解決するためには、画像の圧縮、JavaScriptやCSSの最適化、サーバー設定の見直し、リソースの読み込み順序の調整、外部リソースへの依存度を減らす、ブラウザキャッシュの有効活用などが挙げられます。

FCPを改善する方法

FCPを改善する方法

FCPの改善は、ユーザー体験の向上に直結するため、ウェブサイト運営者にとって非常に重要です。では、どのようにしてFCPを改善できるのでしょうか。次に、FCPを改善するための具体的な方法を紹介します。

画像の最適化

ウェブページの読み込みを遅らせる主要因の一つが、大きな画像ファイルです。画像を圧縮し、フォーマットを最適化することで、読み込み時間を短縮できます。また、必要なサイズに画像をリサイズすることも効果的です。

JavaScriptとCSSの最適化

不必要なJavaScriptやCSSを削除し、圧縮することで、読み込み時間を短縮できます。また、クリティカルなCSSをページの上部に配置し、非同期でJavaScriptを読み込むことも有効です。

サーバー応答時間の改善

サーバーの応答時間が遅いと、FCPにも悪影響を与えます。ホスティングの質を見直したり、サーバーの設定を最適化することで、応答時間を短縮できます。

レンダリングブロックリソースの削減

レンダリングをブロックするリソース(JavaScriptやCSSなど)は、ページの表示速度に大きく影響します。これらのリソースの読み込み順序を調整し、非同期または遅延読み込みを行うことで、FCPを改善できます。

ブラウザキャッシュの活用

ブラウザキャッシュを適切に設定することで、リピーター訪問者のページ読み込み速度を向上させることができます。これにより、FCPの改善に貢献します。

CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の利用

CDNを利用することで、コンテンツをユーザーに近いサーバーから配信できます。これにより、ロード時間が短縮され、FCPが改善されます。

これらの方法を実施することで、ウェブサイトのFCPを改善し、ユーザーに快適なブラウジング体験を提供することができます。

FCPの改善は、ウェブサイトのユーザビリティを高め、訪問者の満足度を向上させることに直結します。定期的にウェブサイトのパフォーマンスをチェックし、継続的に改善を行うことが、ウェブサイト運営者にとって重要です。

まとめ

今回は、FCP(First Contentful Paint)について解説させて頂きました。FCPの低下は、ユーザーの離脱につながる要因にもなりますので、その理由と改善方法をしっかりと把握しておきましょう。

この記事は「 西山隼人 」が執筆しました。SEO歴16年以上の豊富な経験を活かし、SEOの最新情報やノウハウをシェアしています。

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西山隼人

執筆者:西山 隼人
サイバーエージェントで約100社以上のSEOをコンサルティング。価格.com、食べログでインハウスSEOを担当。ウエディングパークで、SEO・UIUXのマネージャーとして集客全般の責任者を担当。大規模サイトのグロースが得意分野。

西山は、SEOに関する16年以上の経験を持っています。SEOのコンサルタントを探している!コンペに呼んでみたい方はこちらからお問い合わせください。