GoogleのMuller氏が、テクニカルSEOについてX(旧Twitter)で言及しました。最近では、「Content is King」と言われるように、コンテンツが最重要になっています。
そこで、とあるユーザーが「徐々にテクニカルSEOの重要度が低くなっている」とX(旧Twitter)でツイートしました。そのツイートに対してMuller氏は「テクニカルSEOの重要性は低くなっていない」と投稿しています。
Technical SEO is not going away, it continues to be the foundation of everything built on the open web.
— John likes changing profile names #26/6 (@JohnMu) August 31, 2023
重要性の高いテクニカルSEO
最近では、コンテンツの重要性が記事でも取り上げられていますが、まだまだテクニカルSEOの重要性は高いです。
コンテンツが検索結果に表示されるためには、適切にGoogleクローラーに読み込まれる必要がありますし、サイト内で重複コンテンツが多いと、評価が分散してしまいます。
特に、DB系の大規模サイトなど、サイトによってはテクニカルSEOが重要になることがあります。いかに素晴らしいコンテンツを作成しても、適切にインデックスされなかったり、ページの表示速度が著しく遅い場合は検索エンジンからの評価も低くなります。
その場合は、テクニカルSEOの優先順位が高くなりますので、コンテンツと同様にSEO施策では、テクニカルSEOも重要です。
テクニカルSEOとは?
SEO対策は、大きくブランディング、コンテンツ、テクニカルSEOに分類できます。
テクニカルSEOとは、技術的なSEO対策のことで、①クローラビリティ、②インデキサビリティ、③ランカビリティ、④アクセシビリティ、⑤クリッカビリティの観点からSEO対策を行います。
①クローラビリティ
クローラビリティとは、検索エンジンのURL発見からクロールするまでを最適化することです。
クローラー(ボット)がウェブサイトを正しく読み取り、理解できることを目指します。クローラビリティが高ければ高いほど、ウェブサイトは検索エンジンにより効果的にインデックスされます。
②インデキサビリティ
インデキサビリティとは、ウェブサイトやウェブページが検索エンジンのインデックス(検索結果に表示されるデータベース)に追加されやすくすることです。
クローラー(ボット)は、どんなページでもインデックスするわけではありません。そのため、クローラーにインデックスされやすくなるようにサイト内のページを改善します。
③ランカビリティ
ランカビリティとは、ランキングに左右する項目を最適化することです。
ウェブサイトが検索エンジンの結果ページ(SERP)でどれだけ高くランク付けされるかを示すものです。
④アクセシビリティ
アクセシビリティとは、サイトへアクセスのしやすさを最適化することです。
ウェブサイトがユーザーによってどれだけ簡単にアクセスおよび使用できるかを示します。これには、ウェブサイトのデザイン、ナビゲーション、およびコンテンツの可読性などが含まれます。
⑤クリッカビリティ
クリッカービリティとは、検索結果で自ページがクリックされやすく最適化することです。
ユーザーがウェブサイトやウェブページをクリックしたいと感じるクリック率を示します。これは通常、検索結果のメタタイトルとメタディスクリプション、リッチスニペットによって決まります。
まとめ
今回は、テクニカルSEOについて解説しました。SEOにおいて、コンテンツは重要ですが、コンテンツだけではなく、テクニカルSEOも引き続き重要な施策には変わりありません。
もし、サイト内に対策できていないテクニカルSEOの施策があれば、その重要度をあらためて検討して改善していきましょう。
執筆者:西山 隼人
サイバーエージェントで約100社以上のSEOをコンサルティング。価格.com、食べログでインハウスSEOを担当。ウエディングパークで、SEO・UIUXのマネージャーとして集客全般の責任者を担当。大規模サイトのグロースが得意分野。