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ローカルSEOとは?対策方法やMEOとの違いをわかりやすく解説

こんにちは、SEO歴16年の西山です。今回は「ローカルSEO」について分かりやすく解説します。

ローカルSEOとは?

ローカルSEOとは、地域密着型のビジネスをインターネット上で目立たせるための手法です。例えば、「京都 カフェ」で検索した際に、自分のお店を「ローカルパック」「ナレッジパネルに表示させる施策のことです。

ローカルパックや、ナレッジパネルに自分のお店を表示させることで、お店への集客に繋げることができます。ローカルSEOは、店舗型のビジネスでは欠かすことのできない重要なSEO施策の1つになっています。

ローカルパックとは?

ローカルSEO

ローカルパックとは、Googleの検索結果の中で、特に地域に関連する検索に対して表示される、地域のビジネスや施設の一覧のことを指します。このローカルパックは、地域密着型のビジネスにとって非常に重要な機能です。

たとえば、あなたが「京都 カフェ」と検索した場合、検索結果の上部に地図と共に、近くのカフェの一覧が表示されます。この一覧がローカルパックです。

各ビジネスの名前、評価、営業時間、住所などの基本情報が簡潔にまとめられており、ユーザーにとって非常に便利な機能となっています。

ローカルパックに表示されるためには、まずビジネスをGoogleマイビジネスに登録する必要があります。これにより、Googleはそのビジネスが地域に関連するものであると認識し、検索結果に適切に表示することができるようになります。また、ビジネスのウェブサイトが地域に関連するキーワードや情報を適切に含んでいることも、ローカルパックに表示されるためには重要です。

ナレッジパネルとは?

ナレッジパネル

ナレッジパネルとは、Googleの検索結果に表示される、特定の情報をまとめた便利な枠のことです。このパネルは、人物、場所、組織など特定のトピックに関する基本情報を簡潔に示し、ユーザーが必要な情報を迅速に得られるように設計されています。

例えば、「東京タワー」と検索すると、検索結果の右側または上部に東京タワーの写真、高さ、開業年、所在地などの基本的な情報がナレッジパネルとして表示されます。また、有名な人物の場合は、その人物の生年月日、主な業績、関連する人物などが表示されることがあります。

ナレッジパネルの情報は、公的なデータベースや信頼できる情報源から集められています。これにより、ユーザーは迅速かつ正確な情報を得ることができます。特に、調べたいトピックに関して深い知識を持っていない場合でも、基本的な情報をすぐに理解することが可能です。

ナレッジパネルのもう一つのメリットは、関連情報へのアクセスが容易であることです。表示されるパネルには、そのトピックに関連するウェブサイトへのリンクや、関連するトピックへのリンクが含まれていることが多く、さらなる情報収集が簡単に行えます。

このナレッジパネルは、情報を探しているユーザーにとって大変便利な機能であり、日々の検索体験をより充実したものにしてくれます。ビジネスや地域、有名人などに関する迅速かつ正確な情報が必要なときに特に役立ちます。

ローカルSEOのメリット

ローカルSEOのメリット

ローカルSEO(地域密着型の検索エンジン最適化)は、特に地元のお客様をターゲットにしたビジネスにとって、多くのメリットをもたらします。インターネットでの可視性が高まることはもちろん、地域コミュニティにおけるビジネスの地位を向上させる効果もあります。では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

  1. ターゲット市場への直接アピール
    • ローカルSEOは、地元の消費者に直接ビジネスをアピールすることができます。例えば、「京都 カフェ」と検索した人に対して、京都のカフェが上位に表示されるようになります。これにより、地元のお客様が店舗を見つけやすくなり、実際の来店につながる可能性が高まります。
  2. 競争力の向上
    • ローカルSEOを行うことで、同じ地域の競合他社と差別化を図ることができます。特に、大手企業との競争では地域密着型のアプローチが強みとなり、地元のお客様に選ばれる確率が高まります。
  3. 信頼性の構築
    • 地域社会におけるビジネスの評判は、口コミやレビューによって形成されます。ローカルSEOによって、良い評価やレビューが検索結果に反映され、新しいお客様の信頼を得やすくなります。
  4. コスト効率の良いマーケティング
    • 地域に特化したSEO戦略は、広範囲をカバーする広告よりもコスト効率が良いことが多いです。地元の市場に集中することで、無駄な広告費用を削減できます。
  5. モバイルユーザーへのアクセス
    • スマートフォンの普及に伴い、多くの人が移動中に情報を検索します。ローカルSEOは、このようなモバイルユーザーにも対応しており、外出先での検索に最適です。
  6. 長期的な成果
    • ローカルSEOは、一時的な広告キャンペーンと異なり、長期的な成果をもたらします。一度適切に設定されると、その効果は持続的に続きます。

ローカルSEOは、ただ単に検索エンジンで上位に表示されること以上の価値を持ちます。地域密着型のビジネスにとっては、地元のお客様とのつながりを深め、長期的な成功への道を開く重要な戦略となるでしょう。

MEOとローカルSEOの違いとは?

MEOとローカルSEOの違い

MEO(マップエンジン最適化)とローカルSEO(地域密着型検索エンジン最適化)は、いずれも地域密着型ビジネスのインターネット上での見え方を改善するための戦略です。

これらの用語は、特に店舗やサービスの地域内での認知度を高めることを目的としていますが、そのアプローチには微妙な違いがあります。

MEO

まず、MEOは「Map Engine Optimization」の略称で、直訳すると「マップエンジン最適化」となります。

これは、主にGoogleマップ上でのビジネスの表示を最適化することに重点を置いています。Googleマップでの検索結果において、ビジネスの位置情報、営業時間、連絡先などが正確に表示されるよう努め、顧客からのレビューや評価を管理することで、ビジネスの信頼性と可視性を高めるのがMEOの主な役割です。これは、スマートフォンを使って近くの店舗やサービスを探すユーザーにとって特に重要な戦略となります。

ローカルSEO

一方で、ローカルSEOは検索エンジンの結果ページ(SERP)におけるビジネスの表示を最適化することに焦点を当てています。ここでは、特定の地域に関連する検索キーワードでビジネスが検索結果の上位に来るようにすることが目標です。これを達成するために、ウェブサイトのコンテンツを地域関連のキーワードで最適化し、地元のイベントやニュースとの関連性を強化するなどの方法が取られます。ローカルSEOは、検索エンジンにおけるビジネスの地域密着性を高めることを目指しています。

海外と日本での呼び名

海外では「ローカルSEO」という言葉が一般的に使用されていますが、日本ではMEOという独自の表現が広く使われています。しかし、これら二つの概念は本質的に同じ目的を持っており、地域に密着したビジネスがオンラインでより多くの顧客に見つけられるようにするという点で一致しています。

MEOもローカルSEOも目的は同じ

要するに、MEOとローカルSEOは、店舗やサービスのオンラインでの見え方を改善し、地域内での認知度を高めるという共通の目的を持っています。

MEOがGoogleマップ上での表示を、ローカルSEOがGoogleの検索結果ページでの表示をそれぞれ最適化するという点でアプローチが微妙に異なりますが、結果的にはどちらも地域のビジネスにとって非常に有効な戦略と言えるでしょう。地域密着型ビジネスを経営する方々は、これらの手法を理解し、上手く活用することで、より多くのお客様に自分のビジネスを知ってもらう機会を得ることができます。

ローカルSEOの実践的な対策方法

ローカルSEOは、地域に根差したビジネスのオンラインでの見え方を改善し、より多くの地元のお客様に自分の店舗やサービスを知ってもらうための重要な戦略です。以下では、ローカルSEOを実践するための具体的な対策方法を紹介します。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールは、ローカルSEOのベースとなる対策です。ここにビジネスの基本情報を登録することで、検索結果やGoogleマップ上に自分の店舗が表示されます。店舗名、住所、電話番号、ウェブサイトのリンク、営業時間など、正確で最新の情報を提供することが重要です。また、高品質の写真を掲載し、ビジネスの魅力を視覚的に伝えましょう。

キーワード戦略の見直し

ローカルSEOにおいては、地域に関連するキーワードをウェブサイトやコンテンツに組み込むことが重要です。たとえば、「大阪 カフェ」「名古屋 美容院」など、地域名と業種を組み合わせたキーワードを選定しましょう。これにより、その地域での検索においてビジネスが上位に表示される可能性が高まります。

レビューと評価の管理

オンライン上のレビューや評価は、ローカルSEOにおいて非常に重要な要素です。ポジティブなレビューは、新しいお客様の信頼を築き、ビジネスの評判を向上させます。レビューに積極的に返信し、感謝の意を表することで、顧客との関係を強化しましょう。

地域密着型コンテンツの作成

地域に密着したコンテンツを作成することは、ローカルSEOの重要な要素です。地元のイベントやニュース、地域の特色を取り入れた記事やブログポストを作成し、地域コミュニティに関連する情報を提供しましょう。これにより、地域内での認知度が高まります。

モバイルフレンドリーなウェブサイト

多くのユーザーがスマートフォンを使用して検索を行うため、モバイルフレンドリーなウェブサイトを構築することが必須です。ウェブサイトがモバイル端末で快適に閲覧できるか確認し、必要に応じてデザインの最適化を行いましょう。

SNSの活用

ソーシャルメディアは、地域コミュニティとのコミュニケーションを図るのに有効なツールです。特に、地元のお客様と直接関わることができるため、積極的に活用しましょう。新しい商品やサービス、特別なイベントの情報を共有することで、地域内でのビジネスの認知度を高めることができます。

Googleビジネスプロフィールの登録方法

Googleビジネスプロフィールの登録方法

Googleビジネスプロフィールは、ビジネスオーナーが自らのビジネス情報をGoogle検索やGoogleマップに表示させるための無料のツールです。このツールを利用することで、検索エンジンで検索した際に、店舗の位置、営業時間、連絡先、写真などの情報が表示されます。ここでは、Googleビジネスプロフィールの登録方法について、わかりやすく解説します。

  1. Googleビジネスプロフィールへのアクセス
    まず、Googleビジネスプロフィールの公式サイトにアクセスします。Googleアカウントが必要ですので、持っていない場合は作成してください。Googleアカウントでログインした後、画面の指示に従って進みます。
  2. ビジネス情報の入力
    ビジネスの名称、所在地、業種などの基本情報を入力します。ここでの情報は、顧客がビジネスを見つける際の重要な要素ですので、正確かつ具体的に入力してください。業種はできるだけ具体的に選ぶことが重要です。
  3. ビジネスの所在地の確認
    実店舗がある場合は、正確な住所を入力し、Googleマップ上で位置を指定します。実店舗がなく、サービス提供エリアがある場合は、サービスエリアを指定します。このステップは、顧客が物理的にビジネスを訪れる場合の方向案内に直接影響します。
  4. 連絡先情報の提供
    ビジネスの電話番号やウェブサイトのアドレスを入力します。この情報は、顧客が直接ビジネスに連絡を取るための手段となりますので、最新の情報を提供してください。
  5. ビジネスの認証
    ビジネスの情報を入力した後、Googleによる認証が必要です。通常、郵送による認証コードがビジネスの所在地に送られます。このコードをオンラインで入力し、ビジネスの認証を完了させます。
  6. ビジネスプロフィールの最適化
    認証後、プロフィールをさらに詳細に記入します。営業時間、特別営業日、ビジネスの説明、高品質の写真のアップロードなどを行いましょう。これらの情報は、ビジネスの魅力を高め、顧客の関心を引くために非常に重要です。
  7. レビューと質問への対応
    ビジネスプロフィールが公開されると、顧客からのレビューや質問が寄せられることがあります。これらに迅速かつ丁寧に対応することで、ビジネスの信頼性と評判を高めることができます。
  8. プロフィールの定期的な更新
    営業時間の変更、新しいサービスの提供、イベントの告知など、ビジネスに変更があった場合は、プロフィールを常に最新の状態に保ちます。これにより、顧客に正確な情報を提供し続けることができます。

ローカルSEOにとって、Googleビジネスプロフィールへの登録と、最適化は非常に重要な対策です。また、Googleビジネスプロフィールへ登録した後に最適化することも重要になります。

次に、Googleビジネスプロフィールの最適化方法を解説します。

Googleビジネスプロフィールの最適化施策

Googleビジネスプロフィールの最適化施策

Googleビジネスプロフィールは、ビジネスのオンラインでの見え方を大きく左右する重要なツールです。プロフィールを最適化することで、検索結果における可視性を高め、より多くの潜在顧客にアプローチすることが可能となります。ここでは、Googleビジネスプロフィールを最適化するための実践的な施策を紹介します。

1. 基本情報の正確な入力と更新

ビジネスプロフィールの基本情報は、常に最新かつ正確である必要があります。店舗名、住所、電話番号、営業時間、ウェブサイトのURLなどは、顧客がビジネスにアクセスするための基本的な情報です。これらの情報に誤りがあると、顧客の信頼を失いかねません。特に、祝日の営業時間や臨時休業などの変更がある場合は、すぐに更新しましょう。

2. 高品質な写真の追加

魅力的な写真は、ビジネスプロフィールをより引き立てます。店舗の外観や内観、代表的な商品やサービスの写真を追加することで、顧客に対してビジネスの雰囲気を伝えることができます。定期的に新しい写真を追加し、プロフィールを新鮮に保ちましょう。

3. Googleのレビューへの対応

Googleのレビューは、ビジネスの信頼性と評判を構築するのに非常に重要です。ポジティブなレビューはもちろん、ネガティブなレビューにも丁寧に返信することが大切です。顧客の声に耳を傾け、必要に応じてビジネスを改善する姿勢を示しましょう。

4. 詳細なビジネスの説明

ビジネスプロフィールにビジネスの詳細な説明を追加します。どのような商品やサービスを提供しているのか、ビジネスの特徴や強みは何かを具体的に記述しましょう。これにより、検索結果でビジネスを見つけた顧客が、どのようなビジネスかをすぐに理解できます。

5. FAQセクションの活用

よくある質問とその回答をプロフィールに追加することで、顧客の疑問を事前に解消することができます。これにより、顧客満足度の向上につながります。

6. 投稿機能の活用

Googleビジネスプロフィールでは、新しい商品やプロモーション、イベントなどの情報を投稿することができます。これらの投稿はプロフィールの動的な要素として機能し、顧客の関心を引きつける良い機会となります。

7. 予約や問い合わせ機能の設定

予約や問い合わせ機能を設定し、顧客が直接ビジネスに連絡できるようにしましょう。これにより、顧客とのコミュニケーションが容易になり、ビジネスへのアクセスが向上します。

まとめ

今回は、「ローカルSEO」について解説させて頂きました。店舗型のビジネスを展開する会社にとって、ローカルSEOは非常に重要な対策になります。まずは、Googleビジネスプロフィールに登録して、その内容を充実させていきましょう。

この記事は「 西山隼人 」が執筆しました。SEO歴16年以上の豊富な経験を活かし、SEOの最新情報やノウハウをシェアしています。

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西山隼人

執筆者:西山 隼人
サイバーエージェントで約100社以上のSEOをコンサルティング。価格.com、食べログでインハウスSEOを担当。ウエディングパークで、SEO・UIUXのマネージャーとして集客全般の責任者を担当。大規模サイトのグロースが得意分野。

西山は、SEOに関する16年以上の経験を持っています。SEOのコンサルタントを探している!コンペに呼んでみたい方はこちらからお問い合わせください。