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SEO対策を徹底解説|SEOとは何か?初心者にも「わかりやすく」上級者のテクニックを公開

SEO対策を徹底解説|SEOとは何か?初心者から中級者までのテクニックを公開

SEOとは、Search Engine Optimization の略で検索エンジン最適化と訳されます。

WEBページを作成し、検索エンジンが正確にページコンテンツを読み込んでもらうために、HTMLソースの改善やページの読み込み速度の改善、コンテンツの改善を行いながら検索結果の上位に表示させることを目的としています。

また、SEOを実施することで様々なメリットがあるため、WEBページへの集客において、検討するべきマーケティング手法です。

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SEOのメリット・デメリット

SEOは、検索エンジンを利用したユーザーをサイトに集客することができます。テレビCMとは異なり、明確に何かを検索している顕在層にアプローチすることができます。

そのため、SEOで集客したユーザーの購買意欲は高く、ビジネスに繋がりやすいというメリットがあります。

また、他のマーケティング手法と比較をして、費用対効果が高いという側面もあります。これは、一度作成したコンテンツが集客を獲得し続けるため、費用を支払って継続的にプロモーションするマーケティングよりも費用対効果が高くなります。

▼ユーザー行動とマーケティングファネル

SEOは、クオリティマーケティングとも呼ばれています。

クオリティマーケティングとは、広告費をかけずに、サービスやコンテンツの品質を高めて、見込み顧客を獲得していくマーケティング手法です。

逆に、リスティング広告など、入札によって見込み顧客を獲得する方法をオークションマーケティングとも呼ばれています。クオリティマーケティングと、オークションマーケティングでそれぞれメリット・デメリットが存在します。

▼メリット・デメリットの比較

SEOは、メリットだけではなくデメリットもあります。

大きなデメリットとしては、SEO対策をはじめてから結果が出るまでに時間がかかることです。特に、新しくサイトを立ち上げたばかりのサイトであれば、SEOで成果が出るまでに1年以上かかることもあります。

また、競合他社もSEOに取り組んでいるため、常にコンテンツを改善していく必要があります。

▼SEO流入数の推移イメージ

検索エンジンの仕組み

WEBページが、検索結果に表示されるためには、①URLの発見→②クロール→③インデックス→④ランキングというプロセスをへて検索結果に表示されます。

▼検索結果にページが表示されるまでの流れ

①URLの発見

検索エンジンは、主に下記の方法でWEBページのURLを発見しています。

URLの発見方法

  1. サーチコンソールのURL送信
  2. sitemap.xml
  3. 外部リンク
  4. 内部リンク

サーチコンソールとは?

サーチコンソールとは、Googleが無料で提供しているSEO分析ツールです。サイトエラーの発見や、サイトにどんなキーワードでユーザーが訪れるのかを確認することができます。

②クロール

検索エンジンは、発見したURLをリスト化して、優先順位をつけてクロールします。

検索エンジンはページをクロールして、HTML情報の収集やレンダリングをして、対象URLのコンテンツ情報を収集します。

その際に、サーバーエラーやHTMLにnoindexタグが存在している場合は、そのURLへのクロールを中止して、そのほかのページをクロールします。

③インデックス

検索エンジンは、クロールした情報をもとに対象のURLをインデックス登録するか判断します。インデックス登録とは、Googleのデータベースに保存するプロセスのことです。もし、ページに問題がない場合はインデックス登録されますが、下記が原因でインデックス登録されないこともあります。

主な原因

  1. ページの読み込み速度が遅い
  2. サイト内でページが重複している
  3. コンテンツの品質が低い
  4. サイト内からのリンクが少ない
  5. noindexタグでブロックしている

④ランキング

検索エンジンは、ユーザーが検索したキーワードを元に、検索結果を表示します。表示する際は、検索エンジンの評価基準に基づいてランキング形式で表示されます。


検索エンジンの独自の評価基準のことを検索アルゴリズムと読んでおり、この検索アルゴリズムが変化したり、自サイトや競合のコンテンツが変化することで、日々検索結果のランキングが変動しています。

Google検索エンジンの考え方

Googleの使命は、世界の情報を整理して誰もが便利に利用できるようにすることにあります。

その中で、最も関連性と信頼性の高い情報を届けることを目指しています。検索アルゴリズムを日々更新し、検索結果の品質を改善するために、検索品質評価者(※)を活用して検索結果の品質改善を行っています。

※検索品質評価者とは、Googleの検索結果の品質を評価するために雇用された人々のことです。検索品質評価ガイドラインを元にページを評価し、その結果はGoogleのアルゴリズムを改善するために使用されます。

▼検索エンジンの品質を高める流れ

Googleが重要視しているポイント

Googleは、ユーザーが求める最も関連性の高い、質の高い情報を提供し、それを可能な限り迅速かつ快適にアクセスできることを目標にしています。

そのため、Googleは、コンテンツの①関連性、②品質、③ユーザーエクスペリエンスを特に重要視しています。

①関連性

Googleは、ユーザーの検索クエリに対して最も関連性の高い結果を提供することを目指しています。

関連性

  1. コンテンツ内容の一致
  2. 検索意図の一致
  3. HTML要素の一致
  4. 画像内容の一致

②品質

Googleは、高品質なコンテンツを提供するウェブサイトを高く評価します。

品質

  1. 経験
  2. 信頼性
  3. 専門性
  4. 権威性

③ユーザーエクスペリエンス

Googleは、ユーザーがウェブサイトを使いやすいか判断し、ユーザビリティが高いページを評価します。

UX

  1. ページの読み込み速度
  2. モバイルフレンドリー
  3. 安全性
  4. ユーザビリティ

近年重要視される3つのSEO対策

SEO対策する上で、ブランディング、コンテンツ、テクニカルSEOの観点から対策をしていくことが重要です。

まずは、検索エンジンに正しく評価されるためにテクニカルSEOを対策し、並行してコンテンツやブランディングも強化していきます。

▼3つのSEO対策

ブランディング
  1. 認知度上昇
  2. 指名検索数の上昇
  3. ソーシャル拡散
コンテンツ
  1. 検索意図の理解
  2. E-E-A-T
  3. ユーザビリティ改善
テクニカルSEO
  1. クローラビリティ
  2. インデキサビリティ
  3. アクセシビリティ など

SEOの最新トレンド(SGE)

Googleが次世代の検索結果を発表しました。

それは、SGE(Search Generative Experience)と呼ばれ、AIが様々なウェブサイトから情報を収集し、ユーザーの検索意図に合わせて検索結果を生成する新しい検索インターフェースです。まだ、試験的に導入されたばかりですが、今後はよりコンテンツの信頼性や品質が重要になります。

①AIが生成する検索結果

②AIが参照したウェブサイト

③次の検索(質問)候補

④従来の検索結果で表示されるエリア

▼SGEのインターフェイス

sge-search-generative-experience-top
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SEO対策で最低限必要な準備

SEO対策をはじめる前に、サーチコンソールの登録、検索アルゴリズムの理解、計測環境の整備については最低限準備しておく必要があります。

①サーチコンソールの登録

サーチコンソールとは、Googleが提供している無料のSEO分析ツールです。サイトのエラーが検知できたり、サイトがどんな検索ワードで流入しているのかを調べることができます。

search-console

検索アルゴリズムの理解

SEO対策をはじめる前に、検索アルゴリズムについて理解しておく必要があります。Googleがどんな点を重要視しているのか?やってはいけないことは何かを理解しておく必要があります。

検索アルゴリズムは、200以上の要因がありますが、その中でもE-E-A-T(Experience, Expertise, Authority, and Trust:経験、専門知識、権威性、信頼性)、YMYL(Your Money or Your Life)、スパムフィルターについては最低限覚えておく必要があります。

  • E-E-A-T

E-E-A-T (Experience、 Expertise、 Authority、and Trust:経験、専門知識、権威性、信頼性)。主に、コンテンツが信頼できる情報源から来ているか、そしてその情報が専門的かつ正確であるかを評価するためのものです。

seo-eeat
  • YMYL

YMYLは、「あなたのお金またはあなたの人生」の略で、Googleが検索結果の品質を評価する際に使用する概念です。ユーザーの生活、健康、金融安全性などに大きな影響を及ぼすコンテンツについて、Googleは非常に厳格な品質基準を設けています。

  • スパムフィルター

スパムとは、検索エンジンのランキングを人工的に操作しようとする行為(キーワードの詰め込み、不自然なリンクの生成、重複したコンテンツの掲載など)を指します。Googleは定期的にアルゴリズムを更新し、スパム行為を探し出して排除しています。

計測環境の整備

サーチコンソールでも、クリック数や順位を確認することができますが、より戦略的にSEOを対策していくためには、トラフィック計測ツール(GA4など)や順位計測ツール(GRCなど)の導入を検討します。

GA4

GA4(Google Analytics 4)はGoogleが提供する最新のWeb解析ツールです。これは従来の「Universal Analytics」に代わる新たなプラットフォームで、ユーザー行動の追跡と分析をさらに洗練された方法で行うことができます。

GRC

GRCは、キーワードのランキング詳細を検索するために設計された順位チェックツールです。検索キーワードのランキングをグラフ表示でアクセスしたり、ツールを自動化してスケジュールされた時間にランキングデータを受け取ることができます​​。

SEO対策の流れ

SEO対策は、①キーワードマーケティング、②SEO戦略、③課題抽出、④施策立案、⑤効果検証の5つの流れで構成されています。

それぞれ、①どんなキーワードにニーズがあるのか?、②どのキーワードを対策するのか?、③SEOの課題は?、④改善するための施策は?、⑤SEO実施後の順位やトラフィックの変化は?という観点をSEO対策でみていきます。

▼SEO対策の基本的な流れ

①キーワードマーケティング

キーワードマーケティングとは、自社のビジネスやサービスに関連するキーワードを一覧化して、ポテンシャルを調査するものです。

その業界でユーザーが検索するキーワードを洗い出し、現状の順位を取得します。一般的なCTRを掛け合わせて現状の想定トラフィックとポテンシャルを算出します。

ポテンシャルというのは、仮に1位を獲得できた場合のトラフィック数で、順位を上げることで獲得できる伸び代を表しています。ポテンシャルを計算することで、どのカテゴリを戦略的に狙っていくのかを可視化することができます。

②SEO戦略

次に、キーワードマーケティングを元に、SEOの戦略を決めます。戦略を決める上で、重要な軸が大きく3つあります。

1つ目は、ポテンシャルで、これは、単純に順位を伸ばす余地があるもの。

2つ目は、難易度です。キーワードの検索数が多いワードは、難易度が高くなる傾向がありますし、医療系ワードに関しては、専門機関でないと上位表示できないケースもあります。また、競合他社も上位に上がっていないワードは難易度が高いと推測することもできます。

3つ目は、CVRです。ポテンシャルが高くても、売上に直結しないキーワードでは意味がありません。ただし、CVRを確かめるためにはリスティング広告のデータが必要になりますので、通常はポテンシャルと難易度を考慮して戦略を決定します。

③課題抽出

SEO対策で課題を抽出するためには、SEOのレギュレーションを作成する必要があります。SEOレギュレーションとは、SEOの課題をチェックするためのシートです。

現在では、インターネットで検索するとSEO施策についてのチェックポイントを簡単に調べることができます。それらのチェックポイントを1つのシートにまとめて、SEO対策が実装されているかチェックをします。

また、サーチコンソールでサイトの課題をチェックすることもできます。サーバーエラーやサイトの応答速度など、課題になっている項目を抽出します。

▼SEOのレギュレーションシート

④施策立案・実装

次に、抽出した課題に対してどのように改善するかをドキュメントにまとめます。また、施策リストの一覧表を作成し、優先順位を決めて施策を実装していきます。

優先順位の決め方は、サイトの運用によって異なります。基準としては、開発工数、重要度(重要度の高い施策例、ページの読み込み速度、重複ページ、ユーザビリティ、コンテンツの質、内部リンク、スパム改善)を基準に優先順位をつけます。

開発工数が小さく、重要度の高い施策の優先順位が高くなります。

▼施策の一例

⑤効果検証

施策を実装したあとは、トラフィックの計測や順位の効果検証を行います。

トラフィックは、GA4(Google Analytics 4)など、Web解析ツールを利用します。順位計測は、GRCなどの順位チェックツールを利用するのが一般的です。


SEO対策の実装後は、すぐに順位変動はみられませんが、急激な順位低下が発生した際は、サイト内に問題がある可能性が高いので、その問題点を見つけ出し、改善する必要があります。

▼ランキングレポート

具体的なテクニカルSEO施策

SEO対策は、大きくブランディング、コンテンツ、テクニカルSEOに分類できます。テクニカルSEOとは、技術的なSEO対策のことで、①クローラビリティ、②インデキサビリティ、③ランカビリティ、④アクセシビリティ、⑤クリッカビリティの観点からSEO対策を行います。

①クローラビリティ

クローラビリティとは、検索エンジンのURL発見からクロールするまでを最適化することです。

クローラー(ボット)がウェブサイトを正しく読み取り、理解できることを目指します。クローラビリティが高ければ高いほど、ウェブサイトは検索エンジンにより効果的にインデックスされます。

チェック項目

  1. robots.txtの確認
  2. クローラ許可の確認
  3. サイトマップの確認
  4. リンク切れの確認
  5. URL設計

1. robots.txtの確認

robots.txtに対象URLがブロックされていないかを確認します。確認方法は、robots.txtにアクセスして、対象のURLが記述されていないか確認する方法、サーチコンソールのURL検証を利用する方法、robots.txtテスターを利用して確認する方法があります。

2. クローラー許可の確認

クローラーのユーザーエージェントをブロックしていないかを確認します。確認方法は、Google ChromeのDeveloper Toolsを利用して確認します。

3. サイトマップの確認

適切なサイトマップになっているか確認します。対象のURLがサイトマップに記載されているか、サイトマップにエラーが発生していないかを確認します。

4. リンク切れの確認

ページ内にリンク切れが発生していないか確認する。確認方法は、スクリーミングフロッグなどのクローリングツールで確認するか、サーチコンソールで404エラーが発生していないか確認します。

5. URL設計の確認

クローラから読み取りやすいURL設計になっているかを確認します。

クローラーから読み取りやすいURL設計は、静的URLです。静的URLとは、パラメータなどを使用していないURLとなります。逆にクローラーから読み取りにくいURL設計は動的URLとなります。※静的・動的URLでも評価自体は変わりません。ただし、動的URLはサイト内に重複ページを発生させる可能性があるため、サイト内のURLは静的URLで設計します。

②インデキサビリティ

インデキサビリティとは、ウェブサイトやウェブページが検索エンジンのインデックス(検索結果に表示されるデータベース)に追加されやすくすることです。

クローラー(ボット)は、どんなページでもインデックスするわけではありません。そのため、クローラーにインデックスされやすくなるようにサイト内のページを改善します。

チェック項目

  1. noindexタグの確認
  2. 重複コンテンツの確認
  3. 404エラーページの確認
  4. 適切なcanonicalの確認
  5. 適切なalternateの確認
  6. リダイレクトの確認
  7. 0件ページのインデックス確認

1. noindexタグの確認

対象ページのHTMLの<meta>タグ内に、noindexタグが間違って記述されていないか確認します。

ページがインデックスされない原因として、人的ミスによって意図しないタグが混入されることがありますので、念のため確認が必要です。

noindexタグとは、検索エンジンのクローラーにインデックスさせないようにするためのタグです。もし、記述されていたら検索エンジンからインデックスされないため削除します。

2. 重複コンテンツの確認

重複コンテンツとは、サイト内で類似するコンテンツのことです。

サイト内に類似するコンテンツが存在すると、検索エンジンの評価が分散されるため、評価ページを1つに制御する必要があります。

また、検索エンジンは、同一コンテンツでURLが少しでも違う場合には別ページとして認識するため、重複コンテンツを見つけ出し、改善することはSEOにおいて非常に重要です。

3. 404エラーページの確認

404エラーページがインデックスの対象になっていないかを確認します。

404エラーページとは、アクセスしたページが見つかなかった場合に表示させるページのことです。404エラーページは、検索結果に表示させる必要がないため、noindexタグを設置して制御します。404エラーページには下記のタグを記述します。

4. 適切なcanonicalタグの設置

canonicalタグとは、重複しているページ元に対して、どのページが正規ページなのかを検索エンジンに伝えるタグです。重複ページにcanonicalを設定している場合、canonicalタグが適切に設定されているかを確認します。

5. 適切なalternateタグの設置

alternateタグとは、PCページとスマートフォンページのURLが異なる場合に、スマートフォンのURLを検索エンジンに伝えるためにPCページに設置するタグです。

6. リダイレクトの確認

リダイレクトとは、サイトの引越しやURLの変更があった際に、旧URLから新しいURLに転送させることです。リダイレクトには、どのような内容でリダイレクトさせるのか(ステータスコード)という設定があり、リダイレクトする場合はステータスコード301を採用します。

7. 0件ページのインデックス確認

0件ページとは、データが存在しないため表示するコンテンツがないページのことです。

例えば、ECサイトなどで在庫が存在しない場合に表示されるページのことを指します。0件ページは検索結果に表示させる必要がないため、noindexタグを設置します。

また、0件ページはソフト404という低品質なページとして認識される可能性もあるためnofolloxタグによる制御が必要です。

ランカビリティ

ランカビリティとは、ランキングに左右する項目を最適化することです。

ウェブサイトが検索エンジンの結果ページ(SERP)でどれだけ高くランク付けされるかを示すものです。

チェック項目

  1. <h>タグの確認
  2. パンくずリストの設置
  3. ペナルティ要素の確認
  4. ソフト404エラーの確認
  5. 発リンクの確認
  6. 誤字脱字
  7. 内部リンクの確認
  8. 情報元の表示の確認
  9. ページエクスペリエンスの確認
  10. モバイルユーザビリティの確認

1. <h>タグの確認

<h>タグとは、HTMLの見出しを表現する際に利用するタグのことです。

見出しタグを最適化することで、検索エンジンにコンテンツの構成を理解させるための手助けになります。特に、<h1>は重要で、明確にデザインされているか、ユーザーのニーズと関連性の高いテーマが含まれているかが重要になります。

2. パンくずリストの設置

パンくずリストがページ内に設置されているかを確認します。

パンくずリストは、検索エンジンにサイト構造を理解させるための手助けとなります。また、無理にキーワードが挿入されていないかを確認します。

3. ペナルティ要素の確認

不自然なSEO対策を行うと検索エンジンからマイナス評価を受けます。念のため、ページ内にペナルティ要素がないか確認することは非常に重要です。

4. ソフト404エラーの確認

ソフト404エラーとは、ページのコンテンツ内容がない、もしくは薄いと検索エンジンから判断されることです。

5. 発リンクの確認

発リンクの広告やPRリンクにnofollowがついているか確認します。

発リンクとは、外部サイトへのリンクのことです。ランキング操作目的の外部リンクはスパム扱いされてしまう可能性があるため、外部サイト用のリンクが広告やPRの場合はnofollowを設置することが推奨されています。

6. 誤字脱字

ページコンテンツに誤字脱字がないか確認します。

誤字脱字が多いページは、読みにくく理解しづらいため、ユーザーエクスペリエンスを低下させる要因になります。また、サイトの信頼性や専門性に疑問を抱くユーザーもいるため、誤字脱字や誤解を招く表現がないかを確認することは重要です。

7. 内部リンクの確認

対象ページに内部リンクが集まっているか確認します。内部リンクの少ないページはインデックスされにくく、サイト内での評価も低くなるため、評価を高めたいページは適切に内部リンクを設計する必要があります。

8. 情報元の確認

サイトの信頼性を高めるために情報元を掲載しておく必要があります。会社情報や運営者情報、また連絡が取れるお問い合わせフォームがあるかを確認します。それらの情報があることでサイト全体の信頼性を高めることができます。

9. ページエクスペリエンスの確認

ページエクスペリエンスとは、Webページの利便性を測るための指標のことです。中でも、GoogleはLCP、FID、CLSの指標を重要視しており、サーチコンソールで数値を確認することができます。

10. モバイルユーザビリティの確認

モバイルユーザビリティの確認とは、モバイルサイトでのコンテンツの見やすさや、モバイルに最適化されているかを確認することです。サーチコンソールから確認することができます。

アクセシビリティ

アクセシビリティとは、サイトへアクセスのしやすさを最適化することです。

ウェブサイトがユーザーによってどれだけ簡単にアクセスおよび使用できるかを示します。これには、ウェブサイトのデザイン、ナビゲーション、およびコンテンツの可読性などが含まれます。

チェック項目

  1. <img>のalt属性の確認
  2. レンダリングの確認
  3. ページの表示速度の確認
  4. サーバーの平均応答速度の確認
  5. 広告表示の確認
  6. httpsのURL確認
  7. クリック階層の確認
  8. モバイルフレンドリーの確認
  9. 500エラーの確認

1. <img>のalt属性の確認

<img>タグのalt属性に適切にテキストが設定されているかを確認します。

alt属性の内容は検索エンジンに画像の内容を理解するための手助けになります。また、ユーザーにとっても、スクリーンリーダーで読み上げることができるため、どんな画像を使用しているのかを音声で認識してもらうための重要な情報です。

2. レンダリングの確認

検索エンジンがページをどのようにレンダリングしているかを確認します。

ユーザーが見ているコンテンツと、検索エンジンが見ているコンテンツは同じものである必要があります。

特に、ページをJavaScriptで構成している場合に、ユーザーは正しくページを表示できているが、検索エンジンにはコンテンツの全てが表示されないこともあります。そのため、サーチコンソールを活用して正しくレンダリングされているか確認する必要があります。

3. ページの表示速度の確認

ページの表示速度は、実際にページを見た際に遅くなっていないか、Googleの PageSpeed Insights を利用してスコアが著しく悪くなっていないかを確認します。

ページの表示速度が遅いと、ユーザーがすぐに離脱する可能性が高いため、改善する優先度は非常に高くなっています。

4. サーバーの応答時間の確認

サーバーの応答時間を確認します。サーバーの応答時間が遅くなると、検索エンジンのクローラーがサイトに訪れる頻度が低下します。

そのため、サーチコンソールで定期的にサーバーの応答時間を確認します。

5. インタースティシャル広告表示の確認

ユーザビリティを損なうインタースティシャル広告をしていないかを確認します。

インタースティシャル広告とは、ウェブページを見ている際に、コンテンツの閲覧を妨げるような広告を表示することです。メインコンテンツを覆うようなポップアップ表示や、広告をクリックするまでメインコンテンツを操作できなくなるなどが該当します。ユーザビリティを損なうだけではなく、SEOにもマイナスであるため改善が必要です。

6. httpsの確認

httpsはGoogleを含む主要な検索エンジンによって検索順位に影響を与える要素です。Googleは、httpsサイトを優遇するアルゴリズムを採用しています。そのため、httpsではない場合はhttpsでサイトを設計する必要があります。

7. クリック階層の確認

トップページから対象ページまでどのくらいのクリック数でアクセスできるかを確認します。評価を高めたいページは、トップページから少ないクリック数でページまでたどり着けるサイト構造に改善します。また、対象ページまで4クリック以上かかってしまうと、アクセシビリティが非常に悪くなるため改善が必要です。

8. モバイルフレンドリーの確認

ページがモバイルに最適化されているか確認します。サーチコンソールのURL検証やモバイルフレンドリーツールを利用して、モバイルに最適化されているか確認します。

9. 500エラーの確認

サイト内で500エラーが発生していないかを確認します。

500エラーとは、ウェブサーバーからの応答として返されるHTTPステータスコードです。500エラーが大量に発生すると、検索エンジンのクロール頻度が低下するため、定期的に確認をする必要があります。

クリッカビリティ

クリッカービリティとは、検索結果で自ページがクリックされやすく最適化することです。

ユーザーがウェブサイトやウェブページをクリックしたいと感じるクリック率を示します。これは通常、検索結果のメタタイトルとメタディスクリプション、リッチスニペットによって決まります。

チェック項目

  1. 構造化マークアップの確認
  2. タイトル、ディスクリプションの確認
  3. フレッシュネスの確認
  4. Googleビジネスプロフィールの確認

1. 構造化マークアップの確認

構造化マークアップが設定されているか、また適切に設定されているかを確認します。構造化マークアップを設定することで、検索エンジンがコンテンツを理解する手助けとなります。また、リッチスニペットとして検索結果面で注目を集めるため、CTRが上昇するというメリットもあります。

2. タイトル・ディスクリプションの確認

タイトル・ディスクリプションが検索結果面で訴求力のあるテキストになっているかを確認します。ユーザーのニーズに関連するテーマになっていることが重要です。

3. フレッシュネスの確認

コンテンツや記事内容が最新の情報にアップデートされているか確認します。

古い情報は、信頼性の低下やユーザーに誤解を招く可能性があるため、検索エンジンも新しい情報を優遇する傾向があります。そのため、情報が古くなっていないか、アップデートできる情報がないかを確認します。

4. ページ内の目次確認

ページ内の目次は、ユーザーの利便性を高める以外にも、検索結果にサイトリンクとして表示されることがあります。そのため、記事ページにおいてはページ内の目次を設置し、ページ内へのアンカーリンクをつけます。

5. Googleビジネスプロフィールの確認

Googleビジネスプロフィールに登録しているか確認します。

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供する無料のオンラインツールであり、企業や地域ビジネスが自身の情報をGoogleの検索結果やGoogleマップ上に表示することができるサービスです。

検索結果でも、上位にGoogleマップが表示されることが多いため、Googleビジネスプロフィールを運用していくことは重要です。

コンテンツの改善方法

コンテンツ改善は、SEO対策の中でも最も重要な対策となります。(ただし、クローラーから正しくサイトが認識されていることが前提)

Googleは、ユーザーが検索したキーワードに対して、関連性が高く、品質の高いページを表示させることを目指しています。そのため、コンテンツを改善していくことが最も重要です。

検索したユーザーの意図にあっている情報を提供できているか、その内容はユーザーが満足する内容になっているかをWEB解析ツールを利用しながら改善していきます。

コンテンツ改善方法

  1. ABテスト
  2. ヒートマップの確認
  3. 競合コンテンツとの比較
  4. ユーザーテストの実施
  5. ヒューリスティック評価の実施

ABテスト

マーケティングやウェブデザインなどの分野で使用される実験的な手法の一つです。

この手法では、複数のバージョンの要素(AとBと呼ばれる)を比較し、どちらがより効果的な結果をもたらすかを測定・評価します。

SEOにおいては、良いコンテンツをエンゲージメント(GA4の新しい指標。他のツールでは直帰率やスクロール深度などを採用する)が高いコンテンツとして設定し、同期間内でよりエンゲージメントが高いコンテンツを採用していきます。また、念のためCVRが低下していないかも並行して計測していきます。

ヒートマップ

ヒートマップとは、ウェブページやアプリの特定のコンテンツエリアでのユーザーの行動を可視化するために使用されるツールです。ヒートマップは、ユーザーがどの部分をより頻繁にクリックしたり、スクロールしたり、注目したりするかを示す色やグラフィカルな表現で表されます。

競合コンテンツの比較

競合コンテンツの要素を洗い出して、自社のコンテンツと比較します。競合にあって、自社にないコンテンツで、かつユーザーの利便性の高いコンテンツであれば自社コンテンツでも作成することを検討します。ただし、単純にコンテンツを真似するだけではなく、付加価値を高めるようにオリジナル要素を追加することを検討します。

ユーザーテストの実施

ユーザーテストとは、自社サイトを実際にユーザーに利用してもらって、その感想から課題を発見する手法です。ユーザーに依頼する前に、シナリオを作成して、実際にそのシナリオに基づいてサイトを操作してもらいます。ユーザーのリアルな反応を知ることができるのが最大のメリットです。

ヒューリスティック調査

ヒューリスティック評価とは、製品やウェブサイトのユーザビリティ(使いやすさ)を評価するために使用されます。

この評価は「ヒューリスティック(経験則)」と呼ばれる一連の基準またはガイドラインに基づいて行われます。コンテンツを客観的に見て何が課題なのかを判断する際に有効な手段の1つです。

インハウスSEO VS アウトソース

SEOは、社内で対策をするインハウス、対策を外部に委託するアウトソースがあります。

それぞれ、メリット・デメリットがあります。インハウスのメリットは、施策のスピードが早いこと、社内にノウハウがたまる、そしてコストが安いことです。アウトソースのメリットは、丸投げできることです。どちらを選択するかは、会社の体制や戦略によります。

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SEOでよくある質問

SEOとは、Search Engine Optimization の略で検索エンジン最適化と訳されます。コンテンツの改善を行いながら検索結果の上位に表示させることを目的としています。

インデックス率が低い場合は次の要因が考えられます。

  1. 重複しているページが多い
  2. サイト内の内部リンクが少ない
  3. コンテンツが低品質
  4. 読み込み速度が著しく遅い
  5. サイトの信頼性が低い

今のケースに該当しない場合は、サイト全体のクロールバジェットが足りていないため、新しくインデックスできるページが少なくなっている可能性があります。 その場合は、下記を改善する必要があります。

  1. サーバーの応答速度を改善する
  2. sitemap.xmlの送信URLを見直す
  3. 重複ページを改善する
  4. robots.txtで無駄なページを除外する

前提として、<meta name=”robots” content=”noindex”>を設定したからといって、検索エンジンは100%その指示に従うわけではありません。

また、次のケースにおいて、検索エンジンはインデックスしやすい傾向があります。

  1. URLがサイト内のメイン動線になっている
  2. URLがsitemap.xmlに記述されている
  3. URLへの被リンクが多い

今のようなケースにおいて、インデックスされやすい傾向があります。

Google検索エンジンに適切に評価してもらうためにも重複コンテンツの解消は必要です。サイト内で/あり・/なしが混在する場合、評価が分散してしまいます。

また、Googleクローラも同じコンテンツに2回もクロールすることになるので効率的ではありません。

1,000ページ以上の規模が大きいサイトでは効率的にクロールさせることも重要になってきます。そのため、Google検索エンジンに適切に評価されるためにも重複の解消は重要です。

サイト内に重複コンテンツが存在するからといってGoogleからペナルティを受けることがありません。

ただし、1,000ページ以上の規模の大きいサイトで重複ページが大量に発生している場合には、効率的にクロールがされず、インデックス率が低下する可能性もあります。 そのため、重複ページが発生しないようにサイト内を制御することは非常に重要です。

コンテンツを検索結果から削除したい場合、サーバから対象のコンテンツを削除すれば自然と検索結果から削除されます。

もし、速やかに検索結果からコンテンツを削除したい場合には、サーチコンソールの「削除ツール」を使用します。「削除ツール」から削除したいURLをリクエストすることで検索結果から一時的に削除することができます。

この「削除ツール」には注意点があります。それは、削除期間が6ヶ月間ということです。

文字量が多いからといってランキングが高くなることはありません。

ユーザーが求める情報に対して、適切なコンテンツを表示していれば文字量は関係ありません。 ただし、ユーザーがノウハウや専門的な知識を知りたい場合には、十分な文字量で説明する必要があります。

その結果、コンテンツの文字量が増えてしまうケースが多くなり、上位にランキングされているページの文字量が多い傾向があります。

「サーバーエラー(5xx)」は対応した方がいいです。 サイト内で500エラーが増え続けると、Googleクローラのクロール頻度の低下にもつながります。

対応方法は、カバレッジの「サーバーエラー(5xx)」を選択して、一覧に表示されているURL例を確認します。 各URLごとに500エラーの要因を調査して改善を進めます。

「ソフト404」は対応した方がいいです。 「ソフト404」とは、Googleからコンテンツがないと判断されているページです。

例えば、ページ上で「お探しのページは存在しません」と表示されているページや、商品の在庫がないような0件ページのことです。

また、ページのコンテンツが少ない場合にも「ソフト404」として認識されるため、発生したらページコンテンツの改善が必要です。

全てのURLをサイトマップに記載する必要はありません。 サイト内で重要なページと判断した場合のみ、サイトマップにURLを記載してください。 <meta name=”robots” content=”noindex”>が設定されているページや、コンテンツの情報量が極端に少ないページはサイトマップから除外します。

サーチコンソールで確認する手順は次の手順となります。 1.サイドナビゲーションの「手動による対策」を選択 2.手動ペナルティを受けていればペナルティの種類が表示 もし、手動ペナルティを受けている場合は、対象となっているペナルティを改善して再審査リクエストを送信する必要があります。

要因は様々ありますが、主な要因として次が考えられます。

  1. ページがエラーで表示できない
  2. 手動ペナルティを受けている
  3. 著作権侵害の報告を受けている
  4. 低品質コンテンツとして評価されている

3.は「Lumen」というサイトで対象のドメインで検索すると、著作権侵害の報告を受けているか確認することができます。 1〜3.まで問題がなければ、4.の低品質コンテンツとして評価されている可能性があります。

自然検索からの流入数が急激に減少したからといって、ペナルティを受けているわけではありません。

ペナルティを受けているかはサーチコンソールの「手動による対策」で確認することができます。 また、流入数が減少する要因は様々ありますが、主な要因としては次が考えられます。

  1. ランキングが低下
  2. 検索結果面のCTRが低下
  3. 表示回数が減少
  4. インデックス率が減少

基本的には、ページに設定したタイトルが検索結果に表示されます。 ただし、Googleが最適ではないと判断した場合に、タイトルを書き換えて検索結果に表示させることがあります。

前提として、構造化データを正しくマークアップしても検索結果に表示されない場合があります。

検索キーワードによっては、リッチリザルトよりも他の情報を優先して検索結果に表示させる場合もあります。また、表示されないケースとしては次が考えられます。

  1. Googleの読み込みに時間がかかっている
  2. マークアップにエラーがある
  3. HTMLのタグごとマークアップしている
  4. ガイドラインに違反している
  5. コンテンツポリシーに違反している
  6. コンテンツの品質が低い

リッチリザルトテストツールを利用してマークアップのエラーがなければ、構造化データのガイドラインやコンテンツポリシーを見直して改善する必要があります。

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西山隼人

執筆者:西山 隼人
サイバーエージェントで約100社以上のSEOをコンサルティング。価格.com、食べログでインハウスSEOを担当。ウエディングパークで、SEO・UIUXのマネージャーとして集客全般の責任者を担当。大規模サイトのグロースが得意分野。